第44回 「地域の活性化のために」

今月は東京都中央区日本橋本石町4-5-16に鎮座する白旗稲荷神社を紹介します。この神社は源義家が奥州下向に際して白旗を立てたのに始まるといわれています。昭和五十一年三月東北新幹線計画道にあたり、社地を現在地に移し、鉄筋コンクリート造流造朱塗の社殿に新築されたとのこと(東京都神社名鑑より)。

【白旗稲荷神社正面】 【社殿拡大】 【神額】

 

2019年10月8日(火)、町田市において、町田市と日本弁理士会との連携協定が締結されたことを記念してシンポジウムが開催されました。
町田市は、2019年3月に19-28産業計画を発表しました。その中で、「チャレンジするなら町田から」とのスローガンを掲げ、「立ち上げる」チャレンジ、「拡げる」チャレンジ、「つなぐ」チャレンジを施策の柱として、本年4月から実行に移しました。「拡げる」チャレンジの促進として、知的財産の取得・活用をサポート、ブランド化等の方向性を打ち出し、その一環として、町田市は日本弁理士会と連携協定を締結し、知財セミナーの開催、無料知財相談会の実施、キッズ発明教室(2回/年)等を行うことになりました。

日本弁理士会は、東京都では初めての連携協定であることを踏まえ、記念としてシンポジウムを共催するに至った次第です。協定締結の働きかけから本シンポジウム開催まで携わった者として、感慨深いものがありました。
今回は、シンポジウムの中で印象に残った部分について皆様にご紹介致します。

第一部において、弁護士・弁理士の鮫島正洋氏より、「中小企業の成長に必要な知財戦略」と題して基調講演が行われました。要旨は下記の通りです。
企業には必ず何らかの知財がある。
・知財によって、他よりも多くの利益が得られる。
・どんなにニッチ分野でもトップは強い。
・成長している企業は、認識しているか否かを問わず知財を事業に活用している。例えば、取引時の価格交渉の際、強気に出られる。何も無ければ、押し切られてしまう。
・企業は知財を認識し、活用することが重要である。
・知財を活用してニッチトップへ。

次に第二部のシンポジウムに移りました。
コーディネーターとして鮫島正洋氏、パネラーとして、玉川大学工学部大久保英敏氏、株式会社アジラ代表取締役木村大介氏、川崎市産業振興財団知的財産コーディネーター西谷亨氏、日本弁理士会関東会会長鈴木一永氏が登壇されました。

大久保英敏氏からは、玉川大学でも知財専門部署を設置し、産官学の連携に取り組む体制が整ったので、積極的に取り組み、地域発展に貢献したい旨のお話しがありました。
木村大介氏からは、弁理士とのマッチングが重要である。弁理士に依存するのではなく、依頼者側が基本的な戦略をもち、専門家としてのサポートを得ること、及び出願だけでは無く、常日頃より情報交換することが重要であるとの話しがありました。
西谷亨氏からは、川崎モデルについて紹介があり、大企業特許を活用した場合、当該製品に関する開発リスク低減、各種ノウハウの取得、大企業ブランドの活用、販路提供等の直接的な効果の他、従業員のモチベーション向上等の間接的効果がある旨の紹介がありました。
最後に、大久保氏から、地域における個々の力は小さいかもしれないが、個々の力を合わせれば大きな目標も達成できるので、町田から盛り上げてゆきたいとの表明により終了しました。
その後、場所を代えて交流会を行い、盛会裏に終了しました。

【第一部:鮫島氏講演】 【第二部:パネラー】

 

以上

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