第50回 「特許庁による特許(登録)料支払期限通知サービスについて」
新型コロナウイルスCovid-19により大変な時期に第50回を迎えました。この難局を皆様と共に克服し、次の区切りの第100回に向けて有益な情報を発信してゆきたいと思います。
今月は以前にご紹介した柳森神社(千代田区神田須田町2-25-1)の境内に鎮座する福寿神祠を紹介します。福寿神祠は江戸幕府五代将軍徳川綱吉の生母桂昌院が、江戸城内に「福寿いなり」として創建したといわれています。話は変わりますが、「玉の輿」は、桂昌院(側室以前の名前「お玉」)が八百屋の娘から三代将軍徳川家光の側室になったことに由来しているとか。
【福寿神祠正面】 | 【神額】 | 【祠】 | 【境内の力石 *1】 |
*1:力試しに用いられる石
今回は、皆様にとって耳寄りな情報をご紹介します。
既にご承知のことと思いますが、特許庁は本年4月1日から「特許(登録)料支払期限通知サービス」を開始しました。年金納付の失念による権利失効を防止し、年金管理費用の削減効果が期待できます。活用してみては如何でしょうか。以下に概説します。
1、サービス内容
本サービスは、年金納付時期の到来を電子メールで通知するもので、納付手続きは自社又は委託して行う必要があります。
サービス対象は下表の通りです。一のメールアドレスで最大50件の登録が可能です。サービス対象に注意が必要です。
2、利用料金
無料
3、利用方法
(1)登録迄の流れ
下記フローに従って、まずアカウント登録をし、次いで管理案件を登録することにより開始されます。
アカウント登録は下記Websiteからアクセスできます。
https://www.rpa.jpo.go.jp/rpa-web/GP0101
(出所:https://www.jpo.go.jp/system/process/toroku/kigen_tsuchi_service.html)
●登録の流れは下記のようになります。
利用規約の同意⇒仮登録(メールアドレス、ID登録)⇒本登録⇒案件登録
(この登録は簡単です。)
●後日メールアドレスが変更され、入力ミスがあった場合、メールが配信されませんので、変更がないアドレスを間違い無く入力する必要があります。
(2)期限通知メール例
4、メール通知受領後の流れ
管理メール通知後の流れは下図のようになります。
納付期限まで3ヶ月(商標の場合は6ヶ月)以内となった際に、電子メールが送信されますので、これを起点に納付すれば、十分に間に合います。
5、その他
自動納付制度
「自動納付申出書」を特許庁に提出することにより、申出人の予納台帳または指定銀行口座から特許料等を徴収し、特許(登録)原簿に一年ごとに自動登録する制度もあります。
以上