営業担当 S の「ただいま知財について勉強中」
第 2 回 ノウハウと認識されていないノウハウ
について考えてみました。
こんにちは
普段は知財関連の営業を担当している
「S 」 と申します。
前回から始まりましたこのブログを作成する為に、ノウハウについて色々調べながら勉強しています。
前回は、ノウハウの継承についてご紹介しましたが、
ノウハウについて情報収集する中で、
「ノウハウとして認識されていないノウハウ」
という、ちょっと解り難い情報がありました。
ノウハウなのですから、認識されていて当然ではないかと
思うのですが、どうもそうでもないみたいです。
ノウハウは社内で秘匿していますので、社外の人にはわかりません。
つまり、 自分たち以外は知らないのです。
ある化学メーカーの方に伺った話ですが、業界の知財交流会などで様々な 情報交換を行っていましたところ、
あるメーカーA 社の担当者が何気なく語った製造技術のポイントが、
「え!! そんな事やっていたの?」
というような、オリジナリティがある技術であったそうです。
その業界は以前から公私ともに仲が良かったことから、
「その技術は重要なノウハウでは?
他社ではやっていないよ」
との話になり、A 社の担当者は後日、そのノウハウについて社内でキチンと管理
(先使用権の主張もできるように)するようになったそうです。
このように、自社で長年、当たり前の様に行ってきた技術ですから、
特許にはならないし、ノウハウにも該当しないと判断されるケースが
あるようです。
(同業他社から転職されて来た方によって発見されたケースもあるようです)
もともとノウハウは
「特許化せず社内で秘匿している技術」
ですので、長い年月が経過する中でその技術の重要性が埋もれてしまうこともあるみたいです。
やはり、定期的に自社の技術を見直すことは重要ですね。