第23回 「日本弁理士会による知財キャラバンについて」 

去る5月10日の日曜日、東京の神田明神にて神田祭が行われました。今年は、鎮座400年にあたり、従来に比し盛大に行われ、町内会ごとの子供用と大人用の神輿や、一部町内会には女神輿も出ていました。早朝の8時30分頃から各町内会を出発し、外堀通りから神田明神への参道へと練り歩いていく神輿の担ぎ手の多くはボランティアのようですが、中には外国人の姿もちらほらと見受けられます。ベビーカーと共に練り歩く参加者もおり、勇ましい中にも潤いが感じられ、老婆心ながら2年後は担ぎ手として参加したくなりました。

さて今回は、日本弁理士会の中小企業支援事業について取り上げたいと思います。
日本弁理士会は、従来より、常設無料相談室の設置、無料セミナー、知財教室等、地域に根ざした支援を行ってきました(詳細は、以下をご参照願いますhttp://www.jpaa.or.jp/?cat=123)。
さらに本年度は、新会長の肝いりによって、「弁理士知財キャラバン」を行うことになりました(正式には5月の総会にて承認を受けた後)(http://j-net21.smrj.go.jp/watch/news_tyus/entry/20150408-06.html)。
「弁理士知財キャラバン」の狙いは、地域の中小企業を活性化することにより、地方の再生、我が国の活性化に貢献しようというものです。
具体的には、中小企業の経営課題を知的財産を活用して解決することを目的としています。換言すれば、弁理士による無料の経営課題解決型コンサルティングです。
コンサルティング支援を希望される中小企業に弁理士がお伺いしてヒアリングを行い、経営課題を探索設定し、解決策をご提案するという内容です。
被支援中小企業が希望すれば、その後のコンサルティング支援も有料で受けることができます。

特許庁とのやりとりが主業務の弁理士に経営コンサルティングが出来るのかと不安を覚える方もおられると思いますが、弁理士の登録者が一万人を超える時代ですので、中小メーカーの出身者やコンサルティング会社出身者等々様々な経歴をもった弁理士が活動しています。
また、日本弁理士会としては、知財経営に関するコンサルティングで高いスキルを持つ弁理士を養成する「支援員養成研修制度」を新設し、座学とワークショップ形式の研修を7月から9月に実施し、10月から被支援中小企業に派遣する計画です。
コンサルティングフローは、下記のフローのようになります。
具体的には、(1)事前情報収集、(2)ヒアリング、(3)現状分析、(4)現状の特定、(5)戦略立案、(6)再訪問、そして(7)戦略提案を行います。(8)戦略実行、(9)チェック、及び、(10)アクションは、原則被支援中小企業において実行します。(1)~(7)における弁理士に対する、被支援中小企業の費用負担はありません。

知的資産経営を標榜する中小企業、技術力を有する中小企業、下請け型からの脱却をめざしている中小企業等にとって、経営課題を解決するには絶好の機会であると考えます。
被支援中小企業の募集は6月(日時は未定)から弁理士会ホームページ(http://www.jpaa.or.jp/)に掲載されると推測しています。
私も日本弁理士会知財経営コンサルティング委員会、及び、関東支部中小ベンチャー支援委員会の一員として参画しています。
地域そして我が国の再生のため皆さんの積極的な応募をお待ちしています。

以上