第84回コラム 「建築物又は内装等の意匠について」
今回は、東京メトロ銀座線「浅草駅」より徒歩15分の所に鎮座する、袖摺神社(台東区浅草5-48-9)をご紹介します。同神社は、源頼朝が伊豆に蟄居していた際に稲荷の神体を彫刻して建立し、その後北條早雲が小田原へ遷座し、小田原落城後に隅田へ奉遷され、第4代将軍德川家綱が当地へ遷座され、参拝の輩が群集をなしてそですり通うことから「袖摺稲荷」と変化したとのこと。
特許庁は、令和5年2月7日、改正意匠法に基づく新たな保護対象等についての意匠登録出願動向を下表の通り公表しました。
そこで、今回は建築物及び内装の事例、並びにその他の気になる意匠の例を以下紹介します。皆様においてご参考になれば幸いです。
☆建築物
意匠登録第1707317号他【意匠に係る物品】階段
意匠権者:EnLiCo株式会社
木製階段であって、高さが順に異なる複数の支柱を円弧状に配列し、それら支柱の内側に複数の踏板を階段状に取り付けると共に、各踏板を蹴込板で支える形態となっていることが特徴です。
☆内装
意匠登録第1737750号(部分意匠) 【意匠に係る物品】共同住宅の内装
意匠権者:大和ハウス工業株式会社
共同住宅におけるダイニングキッチンの内装である。 意匠登録を受けようとする部分は、キッチンスペースの流し台にテーブルを、段差を設けて対向して配置したものであり、テーブルは、流し台の高さより一段低く段差を設けて配しているため、ダイニングテーブルとして用いることができるほか、在宅勤務時のワークスペースとしても利用することができる。 キッチンとリビングの間、特にガスコンロとリビングの間に壁を形成せず、リビングとキッチンとを一続きの広い空間とすることを可能とした点も特徴とするものである。
☆組立家屋
意匠登録第1731423号他 【意匠に係る物品】組立家屋
意匠権者:三井ホーム株式会社
左側面視と右側面視とでは別異の形状の屋根が看取できることを特徴とする組立家屋である。
☆校舎用建築物
意匠登録第1725212号他 【意匠に係る物品】校舎用建築物
意匠権者:株式会社日建設計
部屋空間を区画する壁構成部材、アウトフレーム、屋根スラブ、床スラブ、および手摺を備え、床スラブの外周部分は外廊下として使用される。壁構成部材は、1箇所または2箇所の開放部を有する略正方形状の部屋(以下、正方形ユニットという)を構成するユニット部材と、隣り合う正方形ユニットの開放部を接続する接続部材とを有する。
☆倉庫
意匠登録第1732986号他 【意匠に係る物品】倉庫用建築物
意匠権者:株式会社プロロジス
この建築物は多階建ての倉庫であり、「正面図」の左右両端部には、上り又は下り専用の走路(ランプ)が2つ備えられ(ダブルランプウェイ) 、車両が効率よく倉庫内を巡ることができる。
☆ケーキ
意匠登録第1659446号 【意匠に係る物品】ケーキ
意匠権者:株式会社THREAD WING
本件意匠に係るケーキは、各部の名称を示す参考図に示すように、略シート状の第一可食部と、該第一可食部を内包する包装体と、略正三角柱状で、該包装体に包装される第二可食部とからなる。本件意匠に係るケーキは、包装体に設けられるカットテープに沿って包装体を2つに分断し、分断された包装体を引き離すように左右に引っ張ることで包装体を容易に取り除くことができる。
☆菓子
意匠登録第1707466号(部分意匠)【意匠に係る物品】容器付き菓子
意匠権者:株式会社GAKU
透明な容器の内部に収容されてなる菓子である。本物品は、内容物を示す参考図に示すように、容器の底部および中央部にはスポンジケーキを層状に配置し、容器の内表面にはカットされたフルーツを配置し、それ以外の部分には生クリーム等を注入してなる菓子である。
☆ハム
意匠登録第1727854号(部分意匠)【意匠に係る物品】加工肉製品入り包装用袋
意匠権者:日本ハム株式会社
【意匠の説明】
複数の包装用袋を、背面側から正面側に向かってバンドルで結束しており、バンドルは正面側において所定の間隔を空けて貼付されている。
☆ソーセージ
意匠登録第1718895号(部分意匠)【意匠に係る物品】加工肉製品入り包装用袋
意匠権者:日本ハム株式会社
【意匠の説明】
2つの包装用袋を、背面側から正面側に向かってバンドルで結束しており、バンドルは正面側において所定の間隔を空けて貼付されている。包装用袋は、正面側に縦方向にシール部が形成されており、このシール部の端部にはシール部の切開により袋を開封可能にする複数の孔が形成されている。
以上