第65回コラム 「東京オリンピックから学ぶ」
今回は、JR総武線浅草橋駅近くの神田川沿いに鎮座する清水扇稲荷神社(千代田区東神田2-9)をご紹介します。当社は、「宇賀霊尊」を祭神とし、当初、相模国鎌倉の扇ガ谷に鎮座していたところ、大洪水があり、武州豊島郡清水村に仮鎮座されて以降、清水扇稲荷大明神として信仰したのが始まりとのこと。
7月24日から開催された東京オリンピックでは、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの4競技16種目が新競技として初採用されました。この中で、スケートボードの「ストリート」種目では男子で堀米雄斗選手が金メダル、女子で西矢椛選手が金メダル、中山楓奈選手が銅メダル、「パーク」では、四十住さくら選手が金メダル、開心那選手が銅メダルを獲得しました!お目出度うございます。
「ストリート」は坂や階段・手すりなどを配置し、街中を再現したコースの中で、手すりの上をスケートボードで滑り降りる等の技、「パーク」はお椀形状のコース内で、ターン等を繰り出します。
スケートボードの発祥地は、米国であり、下記の採点方法にも米国が重要視する点が盛り込まれていると思います。すなわち、オリジナリティが重視される点です。
【スケートボードの採点方法】
①5人の審判が1人ずつ得点を付ける
②「ストリート」種目は10点満点、「パーク」種目は100点満点
③最高点と最低点を除いた3人の得点の平均点を取る
④技の難しさやオリジナリティ、スピードや安定性などを総合的に評価し数値化。
【ストリート】 【パーク】
スポーツの技には、知財権は発生しないので、オリジナリティある同じ技を他人が繰り出すことが可能です。最後は質の勝負になりますので、日本人もメダルを取れることになります。
米国には、このように、オリジナリティを重視する底流があるため、ビジネスにおいても、アップル、アマゾン、フェイスブック、テスラ等々、オリジナリティに溢れた大企業が数多あります。
ビジネスでは、知財権があるため、オリジナリティを世界中で保護することが出来ます。すなわち、米国企業は、オリジナリティを知財権で保護することにより、超大企業になったと言えると思います。 我が国においても、オリジナリティに溢れた事業が創出されることが期待され、創出されていると思いますが、知財権で保護する意識や戦略が不十分であると考えます。 すなわち、オリジナリティある企業は、小規模であることが多いため、人材及び資金面で十分でないためです。私は、このような、オリジナリティに溢れた小規模企業における、知財戦略等において、微力ながら助力したいと考えています。
以上