第106回コラム 「商品・サービスの名称」

今回は、地下鉄日比谷線小伝馬町駅4番出口より徒歩約1分にある、小伝馬町身延別院内に鎮座する光明稲荷大明神(コウメイイナリダイミョウジン)(中央区日本橋小伝馬町3丁目2番)をご紹介します。

同稲荷は、「稲荷神のお使いがキツネ。全国に伏見稲荷から分祀され、勧請されています。ご祭日は毎月二十二日です。」とのこと。(出所:小伝馬町身延別院Webサイト)

【小伝馬町身延別院正門】
【鳥居】
【神額】
【手水舎】

(筆者撮影)

「“名前を変えただけ”で100万本超の大ヒット商品」との記事がITmediaビジネスONLINEのWebサイトに掲載されました。

記事によれば、発売当初、「きざみ海苔ができます!」の商品名によって販売していたそうですが、売り上げは芳しくなかったとのことです。

しかし、ハサミ型シュレッダー「秘密を守りきります!」に名称を変更したところ、現在ではシリーズ累計100万丁になったそうです。

(写真出所:https://www.ar-nest.co.jp/products_cat/other/)

ハサミ型シュレッダー「秘密を守りきります!」は、新潟県三条市に所在するアーネスト株式会社が製造・販売しています。

同社のWebサイトには、ハサミ型シュレッダー「秘密を守りきります!」は、「銀行の明細書や領収書などを約3.5mm角の最小サイズに裁断し、プライバシー、秘密を守ります。コンパクトなハサミ型なので手軽に使え、持ち運びに楽で収納の場所も取りません。」とのメリットが記載されています。

発売開始は、2006年1月23日で、メーカー希望小売価格(税抜き)1,800円/丁です。2022年1月にはより一層軽量化した「秘密を守りきります!ライト」も投入したとのことです。

「秘密を守りきります!」は、当初、2005年2月に「きざみ海苔ができます!」の商品名で販売を開始しましたが、1年で7000本だったとのことです。

営業担当が取引先を訪問した際に、DMやレシートの処理に「きざみ海苔ができます!」を使っていますとの声を聞き、即、グリップの色及びパッケージデザインを変えると共に、名称を「秘密を守りきります!」に変更したところ、初年度の売り上げが20万丁になったとのことです。

この事例からも明らかなように、ネーミングの重要性を改めて認識されました。

従前、ネーミングの重要性は、靴下の「通勤快速」を例に説明されていましが、本事例がさらに追加されました。

ネーミングする際、注意すべき点は以下の4つであると思います。

① 商品の品質又はサービスの質が想像できること

有名になる迄は、商品名・サービス名から商品又はサービス内容を思い浮かべるからです。

② 覚えやすいこと

需要者は、記憶を頼りに同じ商品・サービスを再購入するからです。

③ 商標登録できること

他人による模倣から、自己の商品・サービスを守るためです。

④ お客様(需要者)の声を大切にし、自己の思いに固執しないこと

需要者の声が、商品・サービスの品質又は質の原点だからです。

皆様においても、自社商品・サービスの名称を見直してみては如何でしょうか。

新潟県三条市の中小メーカーアーネスト

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