「メーカーとして、ユーザーの事業継続を保障するために、知的財産の防衛は必須。」

株式会社岐阜多田精機 様

株式会社岐阜多田精機は、プラスチック射出成形用金型、ダイカスト鋳造用金型の設計製作メーカーです。近年は、ユーザーの要望により、従来の金型の設計製作業務に加えて、生産性や品質を高めるための新構造または新材質の金型の研究開発を行うようにもなりました。
射出成形や鋳造に関する様々な問題点をユーザーから頂き、それを金型で解決するために、特殊な構造を持つ金型を開発いたしました。
特殊な構造を持つ金型に関して、特許で知的財産権を確保することを考えましたが、金型費用と比較して特許出願費用がかかることや、特許権を侵害されても当社で発見できないことなどを理由に、特許で知的財産権を確保することは断念していました。

導入の経緯

採用のポイント
  • 社内のPCから、手軽に簡単に電子公証を行うことができる。
  • 電子公証したものは全て電子データのため、紙文書を保管管理するよりも、管理が簡単に行える。
  • サービス料金も安いが、周辺でかかるコスト(人件費、交通費、保管コスト等)を含めると電子公証導入によってコスト削減が期待できる。
  • 他社事例なども含め、知財管理の現状や運用に関する情報を得ることができる。
金型に関する知的財産権を調べると、特許出願よりも以前に当社にて実用化されている技術が数多くあります。ユーザー側で製品に対する特許は確保されていましたが、金型の細かな構造の部分に関する特許までは確保されていませんでした。当社としては、ユーザーで 使用されている金型が、特許権の侵害などで生産停止等の問題を起こすわけにはいきませんので、防衛策として先使用権の確保を優先に考え、公証役場にて図面や金型写真の確定日付の認証を得ていました。
しかしながら、一つの金型で図面枚数は数十枚にのぼり、写真や打合せ書類まで入れると数百枚になってしまいます。当社では、全ての金型に対して確定日付を得ていましたので、月ごとに一つのダンボール箱に入れ、確定日付の認証を得ていました。未だ開封したことはありませんが、この方法では一度開封すると同梱されていたものは、確定日付の認証が無くなってしまうという問題もあり、またそれを解決するために複数箱を用意するという手段では、箱の保管場所にも困るという問題がありました。
近年、金型業界でも知的財産権の確保の重要性が認識され始め、また特許制度を悪用するような事件も耳にするようになりましたので、当社ではより良い方法で先使用権の確保を行うための手段をいろいろと検討してまいりました。
そういった検討の中で、この電子公証サービスは、当社の抱える前出の問題を解決でき、かつ運用コストも低減できるという点から、本サービスの導入を決定いたしました。

株式会社岐阜多田精機 様

事業内容 メーカー(その他)
本社所在地 〒501-1143 岐阜市東改田字鶴田93番地
資本金 5,500万円
ホームページ http://www.tada.co.jp/