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コラム概要

第6回 「元気印」のキーワードと中小企業支援策の活用事例         2014年01月09日

 新年明けましておめでとうございます。本年も皆様が興味を持って読んで頂ける話題をご提供して参りたいと思いますので宜しくお願い致します。

 さて、昨年の11月9日にスミファが開催され、私も参加してまいりました。スミファとは墨田区の地域内外に様々なネットワークを持った方の集まりであるスミファ実行委員会が、墨田区の物づくりの魅力等を紹介するイベントです。その中で、地域性やモノづくりの技術を活用し、活躍されている「元気印」の企業の方によるトークイベントが開催されました。テーマは「ものづくりの視点から考える地域連携と日本のみらい」と題し、日本各地の企業の社長による自社の事例やモノづくりの今後について貴重な意見が交わされました。会場での皆様のお話から印象に残った「元気印」キーワードをご紹介致します。

 ☆ 地域の特産品・伝統の技・特性の活用(現代への融合)

 ☆ 日本人の特性を生かした世界一のもの作り(高品質への拘り)

 ☆ 中小企業の連携

 ☆ 特産品・伝統の技のブランド化

 次に先月の本コラムでご紹介した中小企業支援策等を上手に活用されている4つの企業様の事例です。

1.外国出願支援事業の活用  株式会社佐原(岩手県一関市)

 同社は住宅用窓サッシの自然換気装置の国内トップシェア企業です。先代の社長様の方針からこれまでは外国出願を行ってきませんでした。しかし国内市場の縮小により方針転換をし、中国の展示会に出展したところ、大きな反響を呼んだとのことです。そこで中国でのビジネス展開に合わせて、現地での模倣対策として、特許庁の地域中小企業外国出願支援事業を活用して、特許と商標を外国出願しました。

2.料金減免制度の活用  ナミックス株式会社(新潟県新潟市北区)

 同社はエレクトロケミカル、電気・電子部品用化学系材料を開発製造販売するメーカーであり、7種類の世界シェアNo1を持っています。以前は特許出願によるノウハウの公開を恐れて出願を熱心には行ってきませんでした。しかし最近では、材料の分析技術が向上し、材料の成分が判明するようになり、積極的に特許出願することにしました。同社は、審査請求料・特許料費用を節約するため、料金減免制度を積極的に活用しています。

3.県立図書館のビジネス支援窓口の活用 株式会社沢田防災技研(鳥取県鳥取市)

 同社は、台風等の強風からシャッターを守るシャッター補強材「シャッターガード」を開発するベンチャー企業です。同社は、県立図書館のビジネス支援窓口において、シャッターに関する資料やデータの収集、貴重なアドバイスを受けるとともに、会社設立、資金調達、ものづくり等の各機関のキーマンまで紹介してもらう等、広範に活用しています。

4.侵害調査助成制度の活用 JDC株式会社(長崎県佐世保市)

 同社は傷を付けずに鋼板を巻き取る装置である「金属コイル加工関連装置」を全世界に製造販売しています。同社は、早期審査を活用することにより国内出願の権利範囲を確定させた後に、外国出願をしています。また、海外での模倣対策として公的支援であるJETROの侵害調査の助成制度を活用し、模倣品実態調査を実施し成果を収めています。

特許庁発行「がんばろう日本!知的財産権活用企業事例集2012」より
http://www.jpo.go.jp/cgi/link.cgi?url=/torikumi/chushou/kigyou_jireii2012.htm

  ☆ 助成金情報 まだ間に合います!

  東京都 外国実用新案出願費用助成事業

  募集期間:2013年11月14日~2014年1月31日

  助成限度額:60万円

  助成率:2分の1以内

以上


 

第1回 知財界における2015年問題について (2013年8月5日)

第2回 米国における登録前情報提供制度の活用 (2013年9月2日)

第3回 意匠再考(1)部分意匠制度について (2013年10月1日)

第4回 意匠再考(2)関連意匠制度について (2013年11月6日)

第5回 中小企業の強みを生かそう (2013年12月3日)

第7回 産業財産権によって広範に保護したいときどうしますか? (2014年2月13日)

第8回 意匠登録出願へ出願変更を考慮した特許出願の留意点 (2014年3月4日)

第9回 中国においてグラフィカル・ユーザー・インターフェースの意匠が登録可能!! (2014年4月1日)

第10回 最近の進歩性判断の傾向 (2014年5月8日)

第11回 新しい商標とは?(第1回) (2014年6月3日)

第12回 商標に何を託しますか?(第2回) (2014年7月10日)

第13回 「温故知新」従来技術を活用したイノベーションへの挑戦 (2014年8月7日)

第14回 「中国においてビジネスをする際に知財面において最低限必要なこと」 (2014年9月9日)

第15回 「異議申立制度の復活に乾杯」 (2014年10月7日)

第16回 「意匠制度の国際化」 (2014年11月5日)

第17回 「意匠の国際出願の活用について」 (2014年12月9日)

第18回 「商品・役務のネーミングについて」 (2015年1月8日)

第19回 「職務発明制度について」 (2015年2月5日)

第20回 「秘密情報の保護について」 (2015年3月10日)

第21回 「秘密情報の保護についてⅡ」 (2015年4月8日)

第22回 「自撮り棒」 (2015年5月14日)

第23回 「日本弁理士会による知財キャラバンについて」 (2015年6月9日)

第24回 「プロダクトバイプロセスクレームの最高裁判決について」 (2015年7月14日)

第25回 「Karakuriからイノベーションへ」 (2015年8月17日)

第26回 「今話題の著作権について」 (2015年9月18日)

第27回 「著作権により保護される著作物とは?」 (2015年10月22日)

第28回 「TPPの知的財産分野への影響」 (2015年11月13日)

第29回 「これで良いのか知財教育」 (2015年12月14日)

第30回 「知財教育2」 (2016年1月15日)

第31回 「職務発明制度改正」その1 (2016年2月10日)

第32回 「職務発明制度改正」その2 特許法第35条第4項の解説 (2016年3月11日)

第33回 「職務発明制度改正」その3 「特許法第35条第5項の第6項における指針(案)を踏まえた解説」 (2016年4月19日)

第34回 「職務発明制度改正」その4 特許法第35条第5項の解説 (2016年5月18日)

第35回 「大幅な効率化のための職務発明規定の一例」 (2016年6月24日)

第36回 「御社の営業秘密管理は大丈夫ですか?」 (2016年7月220日)

第37回 「「夏休み」弁理士会活動のPR」 (2016年8月23日)

第38回 「山口大学の知財活動」 (2016年9月26日)

第39回 「取扱説明書の保護を考える」 (2016年10月18日)

本谷 孝夫(ほんや・たかお)

本谷国際特許事務所 所長(弁理士)
℡ 03-6820-8285
『特許等知的財産に関する無料相談を実施中です。
お気軽にご相談ください』
https://honyasama.wordpress.com

略歴 日産自動車㈱で30年近く特許業務に従事
   その後旭精工㈱で知財の責任者として活躍
   (旭精工㈱は、平成22年に特許庁知財功労賞を受賞)
   平成24年11月事務所を開設。

本谷弁理士
  • 電子認証局会議
  • 株式会社日本電子公証機構 認証サービス iPROVE
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