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コラム概要

第37回コラム「夏休み」弁理士会活動のPR

2016年8月23日

 夏真っ盛りの中、皆様如何お過ごしでしょうか。今回は、前々回紹介した妻恋神社と前回ご紹介した湯島天神の中間にある実盛坂をご紹介します。坂とは言うものの、実物は階段です。高低差10メートルぐらいですが、結構キツイ傾斜です。実盛というと平家物語に出てくるあの実盛です。大昔、かの斎藤別当実盛の居住地とあり、このいわれから、実盛坂の名がついたようである。

 去る7月24日の日曜日、八王子市にある明星大学で行われた「夏休み科学体験教室」のメニューの1つとして実施された、日本弁理士会の「発明教室」の講師を努めた際の報告を含めて学校教育における知的財産教育を考えました。
 明星大学は、多摩モノレール中央大学・明星大学駅から直結の通学路で、校舎があるエリアに行くためにはエスカレータを2つ乗り継がなければならないという自然の地形を活用した作りになっています。

 小中学生向けとして好評を博している知的財産授業「はつめいってなあに」の寸劇を演じた後、参加者に、課題と部品及び道具を与え、発明に取り組んで貰いました。
 課題は、「くるくる回る皿」です。
 部品は、A3大厚紙2枚、紙皿2枚、紙コップ2個、ネットに入ったビー玉15個、ゴルフ用鉛筆1本で 道具は、ハサミとセロハンテープのみです。
 クラスは25名ですが、親御様と一緒の場合もあるので、50名程度であり、午前と午後の2回行いました。
 参加者は、小学校1年生~中学校1年生までとかなり幅があります。
 当初は戸惑っていた子供たちですが、5分位で部品を弄りだします。なかなか作り出さない子にいらだった親が、子供に指示しつつ自分で作り出すこともあります。早い人の場合、20分位でできあがります。50分で半数以上できあがります。もちろん、最後まで出来あがらない子供もいます。最後に修了証を渡して終わりです。これで、参加した子供たちは、夏休みの工作の宿題が完了です。挫折感を持たせずに自ら作りあげた達成感を味わってもらうため、ダイレクトに教えることもできず、アドバイスする側も悩みます。

 この手の想像力を養成する授業は、各学校で取り組んでいると考えますが、どの程度なされているのでしょうか?経産省・特許庁は、自前で小学校から高校までの知財能力を研究しています(初等・中等教育における知財教育手法の研究報告書 発行平成20年3月)。
 一方、文部科学省は、以下の2項目を重点に知財教育を推進するようです(平成27年11月30日知的財産戦略本部第2回検証・評価・企画委員会ヒアリング文科省説明資料より)。
 ①新たな発見や科学的な思考力の源泉となる創造性
 ②知的財産の意義(保護・活用の重要性)の理解
 いずれにせよ、縄張り争いは止め、両省協力して将来の日本を背負って立つ人材の育成をして貰いたいと思います。

 資源に恵まれない我が国の財産は、勤勉で優秀な国民・文化であると思います。この特性を活かすと共に、グローバル化世界において、確固たる地位を築くには、想像力・独創性を磨かなければならないと思います。想像力・独創性のスキルがあったとしも、訓練しなければ必要な能力は身につきません。また、自然に想像力や独創性を発揮する癖を身につけるべきです。斬新な発想やアイディアを考え出せる人材を多数育成するため、幼少期から創造的思考法を学び、身につける必要があり、そのためには、文科省及び経産省(特許庁)が協力し、創作の楽しさを感じられる授業のノウハウを早期に確立するべきです。そのような人材育成の一環として、文科省は平成26年04月より子供の豊かな学びを支えるために、「土曜学習応援団」を開始しました。日本弁理士会も、社会貢献活動の一環として。小学校~大学まで幅広い出張授業等を行っております。私も日本弁理士会の一員として、青少年の向け、知財教育活動に積極的に関与してゆきたいと思います。


発明教室の模様


日本弁理士会知的財産支援センターHP
http://www.jpaa.or.jp/?cat=27

 
 
以上
 
 

第1回 知財界における2015年問題について (2013年8月5日)

第2回 米国における登録前情報提供制度の活用 (2013年9月2日)

第3回 意匠再考(1)部分意匠制度について (2013年10月1日)

第4回 意匠再考(2)関連意匠制度について (2013年11月6日)

第5回 中小企業の強みを生かそう (2013年12月3日)

第6回 「元気印」のキーワードと中小企業支援策の活用事例 (2014年1月9日)

第7回 産業財産権によって広範に保護したいときどうしますか? (2014年2月13日)

第8回 意匠登録出願へ出願変更を考慮した特許出願の留意点 (2014年3月4日)

第9回 中国においてグラフィカル・ユーザー・インターフェースの意匠が登録可能!! (2014年4月1日)

第10回 最近の進歩性判断の傾向 (2014年5月8日)

第11回 新しい商標とは?(第1回) (2014年6月3日)

第12回 商標に何を託しますか?(第2回) (2014年7月10日)

第13回 「温故知新」従来技術を活用したイノベーションへの挑戦 (2014年8月7日)

第14回 「中国においてビジネスをする際に知財面において最低限必要なこと」 (2014年9月9日)

第15回 「異議申立制度の復活に乾杯」 (2014年10月7日)

第16回 「意匠制度の国際化」 (2014年11月5日)

第17回 「意匠の国際出願の活用について」 (2014年12月9日)

第18回 「商品・役務のネーミングについて」 (2015年1月8日)

第19回 「職務発明制度について」 (2015年2月5日)

第20回 「秘密情報の保護について」 (2015年3月10日)

第21回 「秘密情報の保護についてⅡ」 (2015年4月8日)

第22回 「自撮り棒」 (2015年5月14日)

第23回 「日本弁理士会による知財キャラバンについて」 (2015年6月9日)

第24回 「プロダクトバイプロセスクレームの最高裁判決について」 (2015年7月14日)

第25回 「Karakuriからイノベーションへ」 (2015年8月17日)

第26回 「今話題の著作権について」 (2015年9月18日)

第27回 「著作権により保護される著作物とは?」 (2015年10月22日)

第28回 「TPPの知的財産分野への影響」 (2015年11月13日)

第29回 「これでよいのか知財教育」 (2015年12月14日)

第30回 「知財教育2」 (2016年1月15日)

第31回 「職務発明制度改正」その1 (2016年2月10日)

第32回 「職務発明制度改正」その2 特許法第35条第4項の解説 (2016年3月11日)

第33回 「職務発明制度改正」その3 「特許法第35条第5項の第6項における指針(案)を踏まえた解説」 (2016年4月19日)

第34回 「職務発明制度改正」その4 特許法第35条第5項の解説 (2016年5月18日)

第35回 「大幅な効率化のための職務発明規定の一例」 (2016年6月24日)

第36回 「御社の営業秘密管理は大丈夫ですか?」 (2016年7月22日)

第38回 「山口大学の知財活動」 (2016年9月26日)

第39回 「取扱説明書の保護を考える」 (2016年10月18日)

本谷 孝夫(ほんや・たかお)

本谷国際特許事務所 所長(弁理士)
℡ 03-6820-8285
『特許等知的財産に関する無料相談を実施中です。
お気軽にご相談ください』
https://honyasama.wordpress.com

略歴 日産自動車㈱で30年近く特許業務に従事
   その後旭精工㈱で知財の責任者として活躍
   (旭精工㈱は、平成22年に特許庁知財功労賞を受賞)
   平成24年11月事務所を開設。

本谷弁理士
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