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第30回 「知財教育2」
                                                 2016年1月15日

新年明けましておめでとうございます。
昨年はラグビーWカップでの日本代表の活躍を初めとして、世界体操での団体及び個人優勝、バドミントン世界選手権での男女アベック優勝等々、日本選手が躍進し、本年のリオ・オリンピックでの活躍が期待されるところです。本コラムを担当し、はや2年6ヶ月が経過しました。今年も日本選手に負けず劣らずの話題を読者の皆様に届けたいと気持ちを新たにしています。

さて今回も、前回に引き続き知財教育の話です。
昨年12月、自宅近くの玉川大学の経営学部における「ビジネス・リーダーシップ」ゼミの一環として、知財の初歩的な講義をしました。地域の活動を通じて知り合いになった先生とのご縁から降って沸いた話です。 
経営学部の学生に興味を持って頂けると共に、将来役に立つ話は無いかと迷った結果、知財の基礎に関するゼミを行うことにしました。
また、ご担当の先生より「リーダーとして必要な能力」及び「経営者になるために必要なこと」のお題を頂きましたので、約40年のサラリーマン時代の経験に基づく話をさせて頂きました。
 

あまり興味を持って貰えないかなと不安を感じつつゼミがスタートしましたが、意に反し、熱心に受講して頂きました。受講後の感想文では、「日頃の授業とは異なる視点であった。」「特許・商標・著作権等の言葉は、ニュース等で知っているが、内容は良くわかっていなかった。」、「知的財産は遠い世界と思っていたが、スマホの中には特許・意匠・商標等沢山使用されている等、身近かなんだなと感じた。」等々、経営学部としては異色であったにも拘わらず、好印象でした。

 また、「知的財産を経営にどうやって活かすか?」という課題でレポートを提出頂いたが、経営の中に、従来の財務諸表等では見えない知財を取り込むことの重要性を多くの受講生に認識してもらうことができたと思われます。さらに、知的財産を生み出すための土壌(組織・文化)作りが大切であるとの指摘もあり、内容の濃い掘り下げもありました。


前回も述べましたが、学校教育は知財立国を目指す我が国において極めて重要です。その中で、日本弁理士会は工学系を中心に知財教育活動を支援しておりますが、将来、経営者を目指す、経営・経済系の学生にも知財を活かした経営の大切さを伝えることの重要性を実感しました。 

最後に、「リーダーとして必要な能力」及び「経営者になるために必要なスキル」に関して、合計で約20の項目を挙げました。  
その中で、「出来ませんとは言わない。どうやったら出来るかを考える」、「1つの課題に対し3案検討し、最良のものを選択する」、「部下を育てるのがリーダー」、「常に学ぶ(学校を卒業してからが本番)」、「目標を紙に書いて貼っておく」、「全身全霊で打ち込める仕事を見つける」、「経営者は10年先を見据える」は、印象深かったようです。 
 

今後も、このような場に積極的に参加し、将来を担う人々に知財の大切さ等を伝えて行く所存です。 

以上

第1回 知財界における2015年問題について (2013年8月5日)

第2回 米国における登録前情報提供制度の活用 (2013年9月2日)

第3回 意匠再考(1)部分意匠制度について (2013年10月1日)

第4回 意匠再考(2)関連意匠制度について (2013年11月6日)

第5回 中小企業の強みを生かそう (2013年12月3日)

第6回 「元気印」のキーワードと中小企業支援策の活用事例 (2014年1月9日)

第7回 産業財産権によって広範に保護したいときどうしますか? (2014年2月13日)

第8回 意匠登録出願へ出願変更を考慮した特許出願の留意点 (2014年3月4日)

第9回 中国においてグラフィカル・ユーザー・インターフェースの意匠が登録可能!! (2014年4月1日)

第10回 最近の進歩性判断の傾向 (2014年5月8日)

第11回 新しい商標とは?(第1回) (2014年6月3日)

第12回 商標に何を託しますか?(第2回) (2014年7月10日)

第13回 「温故知新」従来技術を活用したイノベーションへの挑戦 (2014年8月7日)

第14回 「中国においてビジネスをする際に知財面において最低限必要なこと」 (2014年9月9日)

第15回 「異議申立制度の復活に乾杯」 (2014年10月7日)

第16回 「意匠制度の国際化」 (2014年11月5日)

第17回 「意匠の国際出願の活用について」 (2014年12月9日)

第18回 「商品・役務のネーミングについて」 (2015年1月8日)

第19回 「職務発明制度について」 (2015年2月5日)

第20回 「秘密情報の保護について」 (2015年3月10日)

第21回 「秘密情報の保護についてⅡ」 (2015年4月8日)

第22回 「自撮り棒」 (2015年5月14日)

第23回 「日本弁理士会による知財キャラバンについて」 (2015年6月9日)

第24回 「プロダクトバイプロセスクレームの最高裁判決について」 (2015年7月14日)

第25回 「Karakuriからイノベーションへ」 (2015年8月17日)

第26回 「今話題の著作権について」 (2015年9月18日)

第27回 「著作権により保護される著作物とは?」 (2015年10月22日)

第28回 「TPPの知的財産分野への影響」 (2015年11月13日)

第29回 「これでよいのか知財教育」 (2015年12月14日)

第31回 「職務発明制度改正」その1 (2016年2月10日)

第32回 「職務発明制度改正」その2 特許法第35条第4項の解説 (2016年3月11日)

第33回 「職務発明制度改正」その3 「特許法第35条第5項の第6項における指針(案)を踏まえた解説」 (2016年4月19日)

第34回 「職務発明制度改正」その4 特許法第35条第5項の解説 (2016年5月18日)

第35回 「大幅な効率化のための職務発明規定の一例」 (2016年6月24日)

第36回 「御社の営業秘密管理は大丈夫ですか?」 (2016年7月22日)

第37回 「「夏休み」弁理士会活動のPR」 (2016年8月23日)

第38回 「山口大学の知財活動」 (2016年9月26日)

第39回 「取扱説明書の保護を考える」 (2016年10月18日)

本谷 孝夫(ほんや・たかお)

本谷国際特許事務所 所長(弁理士)
℡ 03-6820-8285
『特許等知的財産に関する無料相談を実施中です。
お気軽にご相談ください』
https://honyasama.wordpress.com

略歴 日産自動車㈱で30年近く特許業務に従事
   その後旭精工㈱で知財の責任者として活躍
   (旭精工㈱は、平成22年に特許庁知財功労賞を受賞)
   平成24年11月事務所を開設。

本谷弁理士
  • 電子認証局会議
  • 株式会社日本電子公証機構 認証サービス iPROVE
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