• TOP
  • コラム

コラム

コラム概要

第23回 「日本弁理士会による知財キャラバンについて」
                                                2015年06月09日

 去る5月10日の日曜日、東京の神田明神にて神田祭が行われました。今年は、鎮座400年にあたり、従来に比し盛大に行われ、町内会ごとの子供用と大人用の神輿や、一部町内会には女神輿も出ていました。早朝の8時30分頃から各町内会を出発し、外堀通りから神田明神への参道へと練り歩いていく神輿の担ぎ手の多くはボランティアのようですが、中には外国人の姿もちらほらと見受けられます。ベビーカーと共に練り歩く参加者もおり、勇ましい中にも潤いが感じられ、老婆心ながら2年後は担ぎ手として参加したくなりました。

 さて今回は、日本弁理士会の中小企業支援事業について取り上げたいと思います。
 日本弁理士会は、従来より、常設無料相談室の設置、無料セミナー、知財教室等、地域に根ざした支援を行ってきました(詳細は、以下をご参照願いますhttp://www.jpaa.or.jp/?cat=123)。
 さらに本年度は、新会長の肝いりによって、「弁理士知財キャラバン」を行うことになりました(正式には5月の総会にて承認を受けた後)(http://j-net21.smrj.go.jp/watch/news_tyus/entry/20150408-06.html)。
「弁理士知財キャラバン」の狙いは、地域の中小企業を活性化することにより、地方の再生、我が国の活性化に貢献しようというものです。
 具体的には、中小企業の経営課題を知的財産を活用して解決することを目的としています。換言すれば、弁理士による無料の経営課題解決型コンサルティングです。
 コンサルティング支援を希望される中小企業に弁理士がお伺いしてヒアリングを行い、経営課題を探索設定し、解決策をご提案するという内容です。
 被支援中小企業が希望すれば、その後のコンサルティング支援も有料で受けることができます。

 特許庁とのやりとりが主業務の弁理士に経営コンサルティングが出来るのかと不安を覚える方もおられると思いますが、弁理士の登録者が一万人を超える時代ですので、中小メーカーの出身者やコンサルティング会社出身者等々様々な経歴をもった弁理士が活動しています。
 また、日本弁理士会としては、知財経営に関するコンサルティングで高いスキルを持つ弁理士を養成する「支援員養成研修制度」を新設し、座学とワークショップ形式の研修を7月から9月に実施し、10月から被支援中小企業に派遣する計画です。
 コンサルティングフローは、下記のフローのようになります。
 具体的には、(1)事前情報収集、(2)ヒアリング、(3)現状分析、(4)現状の特定、(5)戦略立案、(6)再訪問、そして(7)戦略提案を行います。(8)戦略実行、(9)チェック、及び、(10)アクションは、原則被支援中小企業において実行します。(1)~(7)における弁理士に対する、被支援中小企業の費用負担はありません。

 知的資産経営を標榜する中小企業、技術力を有する中小企業、下請け型からの脱却をめざしている中小企業等にとって、経営課題を解決するには絶好の機会であると考えます。
 被支援中小企業の募集は6月(日時は未定)から弁理士会ホームページ(http://www.jpaa.or.jp/)に掲載されると推測しています。
 私も日本弁理士会知財経営コンサルティング委員会、及び、関東支部中小ベンチャー支援委員会の一員として参画しています。
 地域そして我が国の再生のため皆さんの積極的な応募をお待ちしています。

以上

第1回 知財界における2015年問題について (2013年8月5日)

第2回 米国における登録前情報提供制度の活用 (2013年9月2日)

第3回 意匠再考(1)部分意匠制度について (2013年10月1日)

第4回 意匠再考(2)関連意匠制度について (2013年11月6日)

第5回 中小企業の強みを生かそう (2013年12月3日)

第6回 「元気印」のキーワードと中小企業支援策の活用事例 (2014年1月9日)

第7回 産業財産権によって広範に保護したいときどうしますか? (2014年2月13日)

第8回 意匠登録出願へ出願変更を考慮した特許出願の留意点 (2014年3月4日)

第9回 中国においてグラフィカル・ユーザー・インターフェースの意匠が登録可能!! (2014年4月1日)

第10回 最近の進歩性判断の傾向 (2014年5月8日)

第11回 新しい商標とは?(第1回) (2014年6月3日)

第12回 商標に何を託しますか?(第2回) (2014年7月10日)

第13回 「温故知新」従来技術を活用したイノベーションへの挑戦 (2014年8月7日)

第14回 「中国においてビジネスをする際に知財面において最低限必要なこと」 (2014年9月9日)

第15回 「異議申立制度の復活に乾杯」 (2014年10月7日)

第16回 「意匠制度の国際化」 (2014年11月5日)

第17回 「意匠の国際出願の活用について」 (2014年12月9日)

第18回 「商品・役務のネーミングについて」 (2015年1月8日)

第19回 「職務発明制度について」 (2015年2月5日)

第20回 「秘密情報の保護について」 (2015年3月10日)

第21回 「秘密情報の保護についてⅡ」 (2015年4月8日)

第22回 「自撮り棒」 (2015年5月14日)

第24回 「プロダクトバイプロセスクレームの最高裁判決について」 (2015年7月14日)

第25回 「Karakuriからイノベーションへ」 (2015年8月17日)

第26回 「今話題の著作権について」 (2015年9月18日)

第27回 「著作権により保護される著作物とは?」 (2015年10月22日)

第28回 「TPPの知的財産分野への影響」 (2015年11月13日)

第29回 「これで良いのか知財教育」 (2015年12月14日)

第30回 「知財教育2」 (2016年1月15日)

第31回 「職務発明制度改正」その1 (2016年2月10日)

第32回 「職務発明制度改正」その2 特許法第35条第4項の解説 (2016年3月11日)

第33回 「職務発明制度改正」その3 「特許法第35条第5項の第6項における指針(案)を踏まえた解説」 (2016年4月19日)

第34回 「職務発明制度改正」その4 特許法第35条第5項の解説 (2016年5月18日)

第35回 「大幅な効率化のための職務発明規定の一例」 (2016年6月24日)

第36回 「御社の営業秘密管理は大丈夫ですか?」 (2016年7月22日)

第37回 「「夏休み」弁理士会活動のPR」 (2016年8月23日)

第38回 「山口大学の知財活動」 (2016年9月26日)

第39回 「取扱説明書の保護を考える」 (2016年10月18日)

本谷 孝夫(ほんや・たかお)

本谷国際特許事務所 所長(弁理士)
℡ 03-6820-8285
『特許等知的財産に関する無料相談を実施中です。
お気軽にご相談ください』
https://honyasama.wordpress.com

略歴 日産自動車㈱で30年近く特許業務に従事
   その後旭精工㈱で知財の責任者として活躍
   (旭精工㈱は、平成22年に特許庁知財功労賞を受賞)
   平成24年11月事務所を開設。

本谷弁理士
  • 電子認証局会議
  • 株式会社日本電子公証機構 認証サービス iPROVE
プライバシーマーク
このページの先頭へ戻る