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第10回 最近の進歩性判断の傾向                        2014年05月08日

 特許に携わる者の大きな関心事の1つに、進歩性の判断基準があります。特許庁では進歩性判断の「統一性」を担保するため、審査基準に基づいて運用しています。しかし、実際には進歩性判断における「うねり」は有るようです。現在は、従前よりも甘くなったと言われています。本当でしょうか?

 下のグラフ1は、1997年~2004年までの大凡の、特許率・拒絶査定不服審判請求成功率・及び、無効審判成功率に関連する傾向を表したものです。これらは進歩性以外の拒絶及び無効理由も含まれていますが、進歩性に関する理由が多いことは経験則から明らかであり、進歩性判断の傾向を示していると言えます。

 このグラフから明らかなように、特許査定率及び拒絶査定不服審判請求の成功率は減少傾向であり、無効率は上昇傾向であり、進歩性の判断は、2004年頃までは厳しかったことが伺えます。

 しかし、近年(2008年頃より)は進歩性の判断が緩くなってきていると思います

 グラフ2及び3をご覧下さい。無効審決取消訴訟における無効審決取消率(グラフ2)及び無効審判不成立率(グラフ3)とも上昇傾向であり、進歩性の判断が緩くなってきていることが推測できます。

 換言すれば、特許が成立しやすく、かつ、つぶれ難くなっていると言えます。

 特許を取得するにも、差止請求・損害賠償請求等の権利行使をするにも、今がチャンスのようです。

以上


 

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本谷 孝夫(ほんや・たかお)

本谷国際特許事務所 所長(弁理士)
℡ 03-6820-8285
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https://honyasama.wordpress.com

略歴 日産自動車㈱で30年近く特許業務に従事
   その後旭精工㈱で知財の責任者として活躍
   (旭精工㈱は、平成22年に特許庁知財功労賞を受賞)
   平成24年11月事務所を開設。

本谷弁理士
  • 電子認証局会議
  • 株式会社日本電子公証機構 認証サービス iPROVE
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